知識・見識・胆識とは? 感動企業通信481号

私が前職の
自動車部品メーカーで
設計をやっていた時には
材料力学を駆使して
部品の強度設計を行っていました。

世の中には
三識というものがあります。

「知識」
知っている。
聞いたことがある。

「見識」
知識を理解して、
役立てる事が出来る。

「胆識」
得た知識・見識を元に
正しく判断し実行できる。

「知識」を例えると・・・

材料力学を使えば
部品の強度計算ができることを
知っているがやっていない。
という状態です。

「この部品は計算すれば
 どれぐらい持つか分かりますよ」
こんな言葉が出てきます。

「見識」を例えると・・・

材料力学を使って
計算はしたけど実験はしていない。
という状態です。

「この部品は計算上は
 これぐらいの強度なら耐えますね」
こんな言葉が出てきます。

「胆識」を例えると・・・

材料力学を使って
計算した上で実験を行い
耐久性があることを
実証できる状態です。

「この部品は計算上耐えるため
 衝突試験を行ったところ
 これぐらいの変形量に収まったので
 実使用で問題ありません」
こんな言葉が出てきます。

実際に役に立つのは
胆識です。

知識や見識でとまってしまうと
口だけ、想定だけで
行動が伴わない人になってしまいます。

「やってみもせんで
 何が分かる」

これは本田宗一郎氏の言葉です。

胆識を物語るような言葉ですね。

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