退職の根本的な原因　感動企業通信１３７５号

給料が良くて
会社の設備も充実しており
社員同士の交流もあり
福利厚生も整っているのに

「他の事にチャレンジ
　したいので退職したい」

「家族の都合で退職したい」

というように
何らかの理由で退職が多い
ということがあります。

なぜ満たされているように
客観的には思えるのに
退職になってしまうのでしょうか？

インドにある大手IT企業の
Wipro(ウィプロ)のコールセンターでは
２０１０年頃
毎年５０～７０％が離職するという
離職率の高さに悩まされていました。

そこで給料を増やして
福利厚生を充実させることにしたのですが
離職率は変わらなかったそうです。

そこでウィプロは３人の研究者の力を借りて
ある実験を行いました。

数百人の新入社員を２つのグループに分け
新入社員研修の際にそれぞれ１時間ずつ
特殊な研修を行いました。

Aグループは
ウィプロのアイデンティティを学ぶ研修で
・会社の成功について話を聞く
・優秀な先輩社員の話を聞く
・ウィプロの第一印象を語り合う
・社名入りのパーカーを全員に配布

Bグループは
社員それぞれのアイデンティティを考える研修で
・自分がどんな時に幸せか考える
・どんな仕事にやりがいを感じるか考える
・自分らしさ、自分の強みを考える
・社名と自分の名前の入ったパーカーを全員に配布

どちらのグループの
離職率が低そうでしょうか？

ウィプロもこんなたった１時間の研修で
差はないのではないかと思ったそうですが

Bグループの方が離職率が低く
Aグループの2.5倍も会社に残ったそうです。

個人がいかに輝くかを
会社が着目してあげることが
結果として会社のことを
好きになることに繋がるのですね。

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