「こけら落とし」って、なにを“落とす”の?  感動企業通信2053号

先日、広島にある縮景園(しゅっけいえん)
という日本庭園を訪れました。

自然と文化の美しさに包まれた素敵な空間でした。

その中で、ひとつ印象的だったのが
「語源」の話です。

「こけら落とし」という言葉
皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。

新しくできた劇場やホールなどで、
最初に行われる公演や催しのことを指しますよね。

でも、この「こけら」って何なのか、
ご存じですか?

縮景園の案内人の方から教えていただいたのですが、

実は「こけら」とは、
こけらぶき(柿葺き)という
日本の伝統的な屋根工法に由来しているのだそうです。

こけらぶきとは、
薄い木の板(こけら)を何枚も
重ねて葺く屋根のこと。

神社仏閣でよく見かける屋根です。

建設工事の最後に屋根や足場に残った
木のくず(こけら)を払って落とす

そこから、「こけら落とし」
という言葉が生まれたそうです。

つまり、「こけら落とし」とは、
工事を締めくくり、晴れて本番を
迎えることを祝う言葉ということです。

そんな意味があったんだと
ちょっと感動しました。

言葉の語源を辿っていくと、
日本人の感性や美意識が見えてくるようで、
とても面白いなと思います。

たまには語源に目を向けてみるのも
いい学びになりますね。

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