情報を集めて「よく考えれば正解に近づく」は間違い!? 感動企業通信689号

「どうしようかな~迷うな~」
「あー、迷うな、明日にしよう」
「決められないから来週にしよう」
「もっと色々調べてから決めよう」

このように考えがまとまらずに
先送り先送りにしてしまうこと
ありませんか?

良い選択をするために
沢山の情報を集めたり
考えることに時間を掛けたりすることは
よくあることではないでしょうか。

しかし、
情報を集めれば集めただけ
良い選択が出来るのか?

時間を掛ければ掛けただけ
良い選択が出来るのか?

というといかがでしょうか?

オランダのラドバウド大学の
心理学者ダイクスターハウスは
「考える時間」と「良い選択」の
関係性を実験で分析しました。

中古車4台を用意し
その中に1台「当たり」の
非常にお買い得な車を混ぜました。

そして実験の参加者を2つのグループに分けました。

A:よく考えて選ぶグループ

B:選ぶための時間が少ないグループ
 (制限時間を設け、その前にパズルを解く
  課題をしてから決めなければいけない)

どちらのグループにも
「燃費」「エンジン」など
4つのカテゴリーについて車の説明をしました。

その結果、
A:よく考えて選ぶグループ
 →ほとんどが「当たり」を選びました。

B:選ぶための時間が少ないグループ
 →半数以上が「当たり」を選びました。

この場合はAの方が成績は少し良いようです。

そして、本番は次なのですが

先ほどと同じシチュエーションで
同様に4台のうち1台を「当たり」として

A:よく考えて選ぶグループ には、
先ほどより説明するカテゴリーを増やし
トランクの大きさや
ドリンクホルダーの数なども
事細かに説明しました。

B:選ぶための時間が少ないグループ には、
先ほどと同様に4つのカテゴリーのみ
説明を行いました。

この結果どうなったかというと

A:よく考えて選ぶグループ は
正答率が25%を切ってしまいました。

B:選ぶための時間が少ないグループ は
正答率が60%となりました。

なぜ、よく考えたのに25%以下という
くじ引きのような正答率になって
しまったのでしょうか?

これは情報が多すぎると
「何が重要なのか?」という
「重点思考」や「目的志向」が欠けてしまい
考えれば考えるほど変なこだわりを持ち
最適ではない答えをしてしまうと
いうことなのです。

このように、
よく考えれば正解するとは限りません。
本当に大切な事は
考えを先延ばしにしないで
意思決定をスピードアップすることですね。

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