目標には「種類」がある。部下が迷わず動ける「状態目標」と「行動目標」 感動企業通信2231号

師走に入り、多くの会社で
「来年の目標」を決める時期かと思います。
先日、私がコンサルティングに入っている顧問先でも、
各部門の来期の目標決めをサポートしています。
私は目標を決める際、
「状態目標」と「行動目標」の2つを
セットで設定するよう指導しています。
すると、ある部門のリーダーから
こんな質問をいただきました。
「先生、今年の状態目標と行動目標の違いは何ですか?
3年後の姿から逆算するというのは分かりますが、
この2つの違いが少し曖昧で・・・」
ここの定義が曖昧なままだと、
目標はただの「願望」で終わってしまいます。
私はこう答えました。
「状態目標」とは、
手に入れたい「成果・結果」のこと。
「行動目標」とは、
それを実現するために行う
「具体的なアクション」のことです。
例えば、
【状態目標(手に入れたい結果)】
・工場見学に年間80名が訪れている状態
・地元の新聞に自社の工場が紹介されている状態
・従業員満足度が80%を超えている状態
これがゴールです。
しかし、これだけでは
「どうやって?」が抜け落ちています。
そこで「行動目標」が必要になります。
【行動目標(そのためにやること)】
・(80名呼ぶために)
既存客を毎月3名以上、見学にご案内する
・(新聞に載るために)
プレスリリースを2カ月に1回配信する
・(満足度を上げるために)
アンケートを実施し、低い項目を改善する制度を1つ作る
いかがでしょうか。
ここまで落とし込んで初めて、
明日から社員は何をすればいいかが明確になります。
多くの企業で目標未達が起きるのは、
「売上〇〇円!」という状態目標だけで、
「そのために毎日何件電話するのか」という
行動目標がセットになっていないからです。
逆に、行動目標だけでもいけません。
何のためにやっているかが分からないと、
作業そのものが目的になってしまうからです。
「状態」と「行動」。
この両輪が噛み合ってこそ、
組織は前に進み始めます。
あなたの会社の来年の目標には、
具体的な「行動」までセットされていますか?
ぜひこの視点で、
計画書を見直してみてください。
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