渋沢栄一翁の「論語講義」(知行合一・同志・自己超越の欲求) 感動企業通信666号

渋沢栄一翁は「論語と算盤」で有名ですが
その「論語」について解説した
「論語講義」というものがあります。
その一節と私の解釈を書きました。

論語 学而第一 01-----ーーー

孔子が言った。
「習ったことを、折にふれておさらいし、
しっかりと身につけていく。なんと喜ばしいことではないか。
志を同じくする友が遠路をいとわずにたずねてくる。
なんと楽しいことではないか。
人から認められなくても、そんなことは少しも苦にしない。
これこそ本当の君子ではないか」

平凡社
渋沢栄一の「論語講義」よりーーーー

これは論語の1番目の内容です。
そして、最初に書かれている理由は
人間が世間を渡っていく上で
一番大切な事、ということです。

この文を大きく分けると3つに分けることができ

【1つめ】
「習ったことを、折にふれておさらいし、
 しっかりと身につけていく。なんと喜ばしいことではないか。」

<渋沢栄一翁の講義要約>
この部分は習ったことが完全に体になじみ
意識せずに体が動く状態、
知識と実践を一致させた
「知行合一」を実現するということは
とても喜ばしいことだと言っています。

<感想>
私もどうやってやればいいのか?という
やり方ばかり学ぶ、やり方マニアに
なっていた時がありましたが、

どれだけやり方を知っても
実践の場が無ければ意味が無いので
やり方の学びすぎも逆にいけないなと
思うようになりました。
実践マニアになることが大事ですね。

【2つめ】
「志を同じくする友が遠路をいとわずにたずねてくる。
 なんと楽しいことではないか。」

<渋沢栄一翁の講義要約>
志を同じくする友人と切磋琢磨し
友人に学んだことを伝えたり、
それを友人が他の人に伝えたりして
多数の人に良い影響を与えれば
これは楽しむべきことであると言っています。

<感想>
経営者としては
経営を切磋琢磨して学ぶ仲間、同志がいるのは
本当にありがたいものですね。

また、社員であっても
理念を共有して切磋琢磨できる
理念共同体の仲間、同志がいて
同じ方向を向いて影響を与え合える
ということは本当に素晴らしいことだと感じます。

【3つめ】
「人から認められなくても、そんなことは少しも苦にしない。
 これこそ本当の君子ではないか」

<渋沢栄一翁の講義要約>
自分が出来る事を徹底してやっていれば
それが他人に知られず、世間に受け入れられようが
いられまいが、まったく気にせず
不満を抱いたり、腹を立てないように自分の境遇を楽しむ
それこそが君子ではないかと言っています。

<感想>
誰しも承認欲求がありますが
それはとっくに満たされた上で
自己実現の欲求や
社会を良くしたいというような
自己超越の欲求に向かって
突き進んでいるひとが君子だと
言っているのだなと感じました。

この3つのそれぞれにキーワードをつけるとすれば
「実践マニア」
「同志」
「自己超越の欲求」
の3つだと私は感じました。
皆さんはどのように感じましたか?

——————————————–
↓メルマガご登録はこちらから

https://48auto.biz/okmc/registp/entryform2.htm