全力傾注で叱る 感動企業通信1526号

松下幸之助氏は
社員をなんとか一人前に
してやろうという愛情、
あふれ出るような正義感、
企業の方針・理想像、
などに触れたとき、
人を叱っていたそうです。

周りの人にもその人が
なぜ叱られたのかを知らせ
周りからもアドバイス出来るよう
叱る時は人前で全力を傾注して
叱っていたようです。

あるエピソードでは
仕事であるミスをしてしまった後藤氏が
松下幸之助氏の部屋に呼び出され

その部屋の真ん中にあったストーブを
ストーブの火カキ棒で、
ガンガン叩きながら説教されました。

あまりガンガン叩くので
火カキ棒がひん曲がり
「これを真っすぐにしてから帰れ」
と言われますが、叱られ過ぎて
ついに貧血を起こして
倒れてしまったそうです。

帰りは秘書が家まで送り
奥さんが家の前で出迎えてくれたそうです。

実は奥さんには
「ひょっとして自殺せんとも限らん。
 奥さん、夜通し目を話さんといてくれ」
と松下幸之助氏から連絡を受けてました。

そして翌日出勤すると電話が鳴り
「あぁ、後藤君か、別に用事ないねん。
 気持ちようやってるか。
 そうか、そりゃ結構や」
とすぐに電話を切られました。

この電話でモヤモヤが一気に
すっとんでいったそうです。

松下幸之助氏は
人を叱りっぱなしにせず
本人は反省しているのか
どういう態度でいるか
誤解されてはいないかを
必ず確認されていたようです。

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