肉体が違えば受け取る印象が違う

先日、岐阜市立図書館で開催された
(ぎふメディアコスモス)
「第5回ぼくのわたしの
ショートショート発表会」
に参加して来ました。
なお、ショートショートとは
小説のジャンルの一種で
文庫本の2~3ページのごく短い
短編のことです。
この発表会では
中学1年生から高校3年生までの学生が
自分の書いたショートショートを応募し
その中から優秀な作品として選考された数点を
学生の著者により朗読発表するものです。
審査員兼コメンテーターとして
直木賞受賞作家で岐阜県出身の
朝井リョウさんがいらっしゃいました。
この朝井リョウさんのお話が
「ん~~~!!なるほど!!」
と唸ってしまう、
とても興味深いものだったのご紹介します。
朝井さんにこんな質問がありました。
「性別や年齢が自分と大きく異なる
 人物について書くときは
 どうやってイメージしているのですか?」
朝井さんの回答は、
「同じ体験でも”肉体”が違えば
 受け取る情報が異なります。
 その主人公の肉体をイメージすることで
 何を感じるのか想像することが出来ます。」
とおっしゃっていました。
つまり、どういうことかを
例えでやってみます。
↓ ↓ ↓
まず、60代女性の痩せている肉体を
イメージしてください。
飲食店で「大盛無料です」と
店員さんに言われました。
この女性はこう感じるでしょう。
「へぇ、ここは大盛無料のサービスを
 やっているのねぇ」
次に、10代男性の体育会系の肉体を
イメージしてください。
同じく「大盛無料です」と
言われたらどう感じるでしょうか?
「沢山食べると思って大盛を
 勧めてくれてありがとう!」
先ほどの女性と異なり、
このように感じるかもしれません。
同じ言葉でも受け取る”肉体”によって
感じる内容が異なってきます。
あなたも普段、
自分は当たり前だと思っている言葉を
肉体の大きく異なる人へ
そのまま投げかけていないでしょうか?
肉体のイメージが出来れば
先ほどの60代女性の方に
「ご飯少なめにしておきましょうか?」
と投げかけられるかもしれません。